福岡県久留米市教育委員会は10月23日、
市立北野中の校内で、教員のたばこの火の不始末によるぼや騒ぎがあったと発表した。
市教委は教育長の通達で学校敷地内を全面禁煙としているが、校長(58)と教頭(52)を含む4人が校内で喫煙していた。
22日午後8時25分頃、
校舎2階の職員用の男性更衣室から出火、ごみ箱やモップ、壁の一部が燃え、非常ベルで気付いた残業中の教員3人が消火器で消し止めた。
消防や警察が調べたところ、ごみ箱のたばこの吸い殻が火元と判明。
この日は校長ら4人が更衣室で喫煙して空き缶に吸い殻を入れており、学校管理人がごみ箱に捨てて出火したらしい。
受動喫煙の防止を掲げる健康増進法の施行に伴い、市教委は2005年4月から市立学校の敷地内を全面禁煙としている。
市議会で「ルールが守られていない」との指摘があり、市教委は今月上旬、緊急調査を実施。
66校のうち、北野中を含む15校で教員による喫煙を確認し、禁煙の徹底を求めていた。
その際、同校は市教委に喫煙場所を校門の外に改めると報告していた。
校長は取材に対し、「悪いと思いながらも吸ってしまった。おわびしたい」と話した。(読売新聞より)